春合宿1

さて、3/3〜9の合宿から帰ってきたわけだが

僕ら新4(以下新学年表記)は合宿開始以前から、就活やら何やらによる仲間の少なさによりやる気はほとんどなかった。部屋割りを見ても、4年は幹部、ワザケイ、その他という3部屋に押し込められることになった。必ず誰かしらがおらず数的有利に立つ幹部部屋の穴埋めとして僕が抜擢され、いよいよ僕のポジションが分かりにくくなるのである。僕はハンワザとかハンカンとか言われることもあるが、結局のところ一演マネにすぎない。今回の件は特別扱いに見えるかもしれないが、数合わせ+幹部部屋がタバコ部屋になる可能性も考慮して、というtんsによるよく分からない計らいに他ならなかったのである。ちなみに初日の凡人部屋はkbfmしかいないという惨状であった。

tkd不在の合宿前半はずっとtkおkとkrswのターンだった。持ち前のヘラヘラとした態度で突然の事態にも無難に対応するtkおkと、swy、tkd不在の状況にもはや天下をとった感漂うkrswのスパルタな感じが案外上手くマッチした。歌う側もこの体制を割と評価して、真面目に練習に取り組んだ。ように思える。

しかしベースはそんな状況においそれと従うパートではなかった。朝練の前にはストーブの前からなかなか動かない、練習中には積極的に座り込み、順番が来ても立ち上がりが遅い。さらには僕を筆頭に指揮者、パーマスにヤジを飛ばすなど悪行の限りを尽くしたのである。krswに曰く、「ベースは練習をしてるフリが下手だ」と。これは「練習をしてないフリをするのが上手い」とも読み替えることができるが、自らがクズパートとなることによりセカンドが叩かれるのを抑止ししてあげようという優しい心から出る行動なのだ。しかしそんな僕らの努力もむなしく、swyが来るまでセカンドは叩かれ続けた。

合宿は3食出てとても健康的な食生活が送れるが、格言には「健康的な生活ほど不健康なものはない」と言われるように、飯がしっかりと出てくることが逆に僕らの士気を下げることもあるのである。9時間半の間に3食を食わなければならない。飯と飯の間がとても短く、そのくせ夕飯が終わると何時間も食わない状態が続く。こんな感じで僕らの腹は不調を訴え始めた。朝飯がわりかし重いことが問題なのではないだろうか。

朝食と言えば、ある朝のことだ。いつもの通り内政のアホみたいないただきますの後僕らはいつもの通り飯を食い始めた。すると席が一つ空いており、手がつけられない食事がある。これはどういうことかとtんsやtktsyは仕事をしてるアピールを始めた。全員来ているようにも思えるし、特に病人が出たという報告も無い。結局その食事の間は誰が来ていないのかは分からず、連絡でこの件が伝えられるにとどまった。後になって分かったのだが、犯人は某パートの某2男であった。みんなが食事に出てしまったあと、ひとり部屋の押し入れの中で寝てしまったらしく、誰にも気付かれないまま時が過ぎてしまったというのである。僕は羨ましかった。僕らに朝飯を食うことが強制されないのであれば、多くの男声は睡眠を1時間延長することを選択するであろう。朝飯を食わないことに慣れすぎてしまった僕は、逆にいつも朝練中は胃が重かったのである。そして食欲が乗らないまま昼飯、苦しくなる。そして食欲が(ry というデフレスパイラルだ。健康的な食事はこりごりで、合宿中に何度二郎を食いたいと思ったことか。朝起きる、練習、二郎、練習、遊ぶ、寝る。なんと完璧なスケジュールだろうか。

食事の後の連絡はある意味見所である。昨年の「かけちゃうよ事件」は僕たちに大きなインパクトを与えた。その後数々の改変が世に出回ったほどだ。しかし今年はそんな楽しい出来事はなく、tんsとtktsyのつまらない連絡を聞くのみであった。また指揮者のお話も何一つ面白くない。それどころか某女指揮はどうでもいい情報をダラダラと冗長に垂れ流し、グダるたびに女声から笑いが起きる。アホかと、何が面白いのかと。この合宿、食事後の連絡で僕は何回腕時計を叩いたか分からない。ちなみに、合宿中盤移行は正内政がどちらもいなくなるという物凄い事態となり、連絡は二人とも準となった。こっちの方がいいな、と僕らが思ったのは言うまでもない。

つづく